バックロードホーン 気ままに一言 8135


外観について

1:菅野:

2024/04/23 (Tue) 19:32:45

渡辺様
合板やMDFが丸裸の製品が殆どの中、渡辺様は外観に拘っている作りで、部屋に置いても高級感のある存在です。長く飽きずに手元に置いておくものですから、美しく仕上げて出品していただけるのはありがたいです。このエンクロージャーを眺めながら聴くのは気持ちも落ち着き、くつろげます。
2:渡辺章:

2024/04/23 (Tue) 21:04:24

菅野様

オークションに出品を始める以前のバックロードホーンはMDFで無塗装で造っていました。
冬に仕上がってしばらく聴いた後、新たに設計したバックロードホーンにユニットを付け替えて楽しんでいたのですが、しばらく物置に放置していたバックロードホーンの音と聴き比べがしたくてユニットを戻したら、音がスカスカになっていたんです。
その頃からスマホで周波数特性を測っていたのですが、たまたまスクリーンショットで当時の測定結果が残っていたので比べてみると、低域が全くの別物になっていました。
エアコンの効いた部屋で2週間弱の間隔を置いて測定してみると、以前の特性に近づいてきました。
原因は湿度の問題だった様です。
開口部がバスレフ等と比べるとかなり大きく、音道を構成している板材も外気に直接触れているため、湿度の影響は大きいんだと思います。
ず~っと同じ部屋に設置して聴いていれば、音の変化量は小さいので気が付かないんだと思いますが、流石に梅雨を越した物置の環境はMDF製のバックロードホーンには過酷過ぎたと思います。
内外装とも防湿性の高いアクリル系の塗装を行うようになった最大の理由はその湿度対策です。
ちなみに「バックロードホーンはエンクロージャーもエージングが進むと音が良くなる」と言う評論がありますが、スピーカユニットの様な物理的な変化が無いのに何故?と思っていましたが、要は部屋の湿度に馴染む事で音が安定するだけの事では無いかと思っています。
そしてその音に聴き慣れてしまえば、良い音の様に音が変わったと錯覚している様な気がします。
そして思わぬ副産物は内部に艶消し塗装を施す事で、中高音が乱反射・拡散を起こし、吸音材の量を減らす事が出来ました。
またこの掲示板の下の方に「塗装と鏡面仕上げの勧め」と言うタイトルで記載しましたが、鏡面仕上げをすると明らかに音が変わる事です。
あるユーザーさんから「音離れが良い」と言うコメントを頂きましたが、FE103NV専用機・FE126NV専用機・FE166NV専用機いずれも仕上げの後では確実に音が前に出てくる様になりました。
鏡面仕上げが何らかの作用をしているのは間違いなさそうです。
そして最後はやはり「見た目も大事」と言う結果になるのですが、リビングに置きたい方も一定数いらっしゃるので出来る限り拘りたいですよネ。

元々は機能重視の塗装でしたが、最終的には「見た目」に繋がった塗装遍歴となった訳です。
3:菅野:

2024/04/25 (Thu) 19:44:23

大工のワーフェデールも黒鏡面仕上げでした。103NV2がもし合板だったら褒めなかったかもしれません。
出る音に伴う見た目の品格があって対等に比べられたと今思います。
何度も失敗して1台の完成品が生み出されるのですね。
その努力に敬服いたします。
4:渡辺章:

2024/04/25 (Thu) 21:25:36

菅野様

創造の館で「スピーカーの音質と見た目の関係」と言う面白い動画が公開されています。
音は音でしょ・・・って思っていましたが、見た目から誘導される音のイメージって言うのもある様な気がします。
https://www.youtube.com/watch?v=5MJY0ytd68o&t=535s

黒は特に塗装を重ねる度に水研ぎで平滑面を造らないと、クリアー塗装後の鏡面の歪みが目立ってしまうのが難点で、磨き過ぎると再度やり直しって言う失敗を繰り返してきました。
塗料の濃度と削る量が難しく、今でも一発で満足なデキにはなりません。
毎回試行錯誤しながら塗装工程を行うので、時間が普段の何倍かかるか判りません。
次はスプレーで挑戦してみたいと思いますが、造ろうと思い立つまでにいつも時間が掛かってしまいます。
ワーフェデールの鏡面仕上げ、綺麗だったでしょうネ。
5:菅野:

2024/04/26 (Fri) 20:26:06

大工の部屋が少し暗かったのもあってか、渡辺様のも対等に見えました。3人でいいねと唸っていました。
1番高級に見える箱を持ち込んじゃったんですね。
プロでも渋い顔をするものをよくやってくれると感服しております。削った粉も舞うことですし、私のパテサンダー掛けとは比べ物にならないぐらい難儀だと想像いたします。
6:渡辺章:

2024/04/26 (Fri) 21:01:57

菅野様

実は裏技がありまして・・・。
凸凹の木肌のまま水性のアクリル塗料(艶消し)で捨て塗りしてからパテ埋めすると水研ぎが可能なんです。
粉も舞う事が無いし100番程度の粗い耐水ペーパーで大胆に削れますので、その後の作業の効率がだいぶ良くなります。
捨て塗り後のパテ埋めで剥がれる心配が有りましたが、艶消しの塗料が功を奏してガッチリ食いついてくれました。
お仕事のお役に立つようでしたら、是非試してみて下さい。
水性のアクリル塗料(艶消し)は安いものでも効果は変わらない様なので、下地が透けてしまう様な仕上げでなければ売れ残りそうな変な色でも良い様です。
無難で安価なのはN-95ピュアホワイトですが・・・。

              渡辺
7:菅野:

2024/04/29 (Mon) 20:16:09

3役揃いましてドッカとしたと言うか気持ちが落ち着きました。ヤフオクでスピーカー関連は興味がまるっとなくなりました。この3台のこれからを考えるとすごく楽しみです。
音のコメントはまだできませんが、外観だけ、ピアノブラック、ピュアホワイトに劣らず縁どりとマホガニー調のツウトーンカラー艶出し塗装、鏡面仕上げと呼ぶのかわかりませんが、とても落ち着きのある高級感を感じます。出る音と外観がマッチしています。
レイアウトやアンプ等どうまとめるかしばらくは試行錯誤です。
8:渡辺章:

2024/04/29 (Mon) 22:23:20

菅野様

FE103NV2専用機・FE126NV2専用機・FE166NV2専用機とも音の傾向は似ていて、低域の正弦波を再生させるとダラ下がりで20Hzまで周波数特性でも実聴でも確認できますが口径が大きくなるにつれて低域の余裕が増してきます。
特質すべきは口径16cmのFE166NV2ユニットでも高域が20KHzまで伸びている点で、スーパーツイーター無しでも十分に綺麗な音が楽しめると言う事です。
3セット並べる場合は外側から16cm12cm10cmとリスニングポイントを中心に扇形にする事で聴き比べも楽になりますのでお試し下さい。
これからエージングによる音の変化が楽しみになりますネ。
音の変化を楽しむのは新品のユニットを取り付けた人の特権ですので、この機会に是非体験してみて下さい。
私の場合はチェロの独奏(バッハの無伴奏チェロ組曲等)で楽しんでいました。
どうぞ末永くご愛聴頂けます様、お願い致します。
この度は短期間に3セットのご落札を頂き、有難う御座いました。

               渡辺

  • 名前: E-mail(省略可):
  • 画像:

Copyright © 1999- FC2, inc All Rights Reserved.